文春新書 625
ISBN 9784166606252
800(840)円
[新書判 264ページ]
2008.3.20
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Book
評伝 川島芳子―男装のエトランゼ
男装の麗人として話題をふりまき、戦後はスパイとして漢奸罪で処刑された清朝の王女――川島芳子の劇的な一生をテレビで知った中学生の時から、日中両国で十年をかけて調べあげた「男装の麗人」の新しい女性像。東大大学院の修士論文を元に書かれた初の著書。
目次 : 1 誕生から幼少時代(義和団事件と二人の父/ 日本での幼少時代)/ 2 復辟と養父(川島家と芳子/ 「ジャンダーク」と「支那」/ 孤児として/ 恋愛騒動と断髪/ 断髪男装の背景)/ 3 マス・メディアの中の川島芳子(『男装の麗人』と満洲―小説、映画、舞台/ 男装の意味するもの―新聞記事を中心に)/ 4 詩歌と裁判(皇后脱出から定国軍まで/ 「親善」への憂い/ 逮捕と裁判/ 芳子の「武士道精神」そこに読み取られたもの)